
長谷川博先生のアホウドリの本を読んだのは1990年代だったと思う。
絶滅宣言されたアホウドリが再発見された後、
たったお一人で無人島である鳥島に調査、研究、保護活動を
奮闘されている本でした。
その頃、すでに野鳥の会会員であった私は、
酒匂川のコアジサシの営巣地の台地を作り見守っていらっしゃる小田原のグループの
お手伝いに参加させてもらったりしていた時期でもあり、
たったお一人での、アホウドリをなんとかその数を増やしたいという一念での
その活動に感動したことを鮮やかに思い出します。
その後、長谷川先生の講演を聞くチャンスがありました。
最前列に陣取り、食い入るように聞きました。
そのときの一番の記憶は、
「あと少しで1000羽のところまで来ました。
この1000という数は絶滅危惧される動物の一つの区切りの数で
ここまで来れば少しだけほっとする数字となるのです」
と、おっしゃった言葉です。
その後、活動は環境庁や山階鳥類研究所などに広がり進み、
保護活動は進み、時折、その過程の嬉しいニュースを見守ってきました。
長谷川先生はこのたび、海洋立国功労者表彰受賞され記念シンポジウムが開かれることを知り
楽しみにして聞きに行って来ました。
今年で活動はちょうど40年。
アホウドリの再発見されたとき、ヒナ24羽成鳥25羽、
先生が初めて鳥島で確認されたのがヒナ15羽、成鳥、若鳥71羽、そこからの復活。
3年後には5000羽になるだろうとのこと。
私が講演を聞いた、もうすぐ1000羽から、あと3年で5000羽!!
心から嬉しかったし、その道のりは簡単ではなかったことを思うと感謝の気持でいっぱいになります。
また、アホウドリだけでなく、絶滅の危機に瀕している動物、植物は数限りなく・・・
そこからなんとか救えないかと奮闘されている方々が
世界中にいらっしゃる事、その活動の多難さを見聞きするたびに、
少しでも応援できればと思うのです。
実際はほとんど何もできないのですけれど・・・。
さて、翌日は、高校の同級生との新年会。
今回は、飯田橋のカナルカフェでランチ。
桜の時期はきっときれいだろうなと思いつつ、
まさかの、お外の席で少々びびりましたが、ストーブのおかげで
コートを脱いでもなんとか暖かく、少しずつ寒さは感じつつも、
楽しい時間を過ごすことが出来ました。
高校時代、同じ音楽を志して過ごしていた3人なので
気心知れてなんでも話せる有難く心強い存在。
いつもありがとう!感謝でいっぱいです。
楽しい週末でした。

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